一行の文字数を見直してみる
なんだか読みにくいなぁ・・・という文章はありませんか?
行間が詰まりすぎている、文法がおかしい、文字サイズが小さすぎる・・・そういう理由もありますが、他にも要因があるかもしれません。
それは「一行の文字量」です。
雑誌や新聞などを見て、そこに掲載されている文章全体を見てください。
文章の塊がいくつか並んでいますよね。
それは読みやすくなるように考えられて設計されているものなんです。
一行に文字を詰め込んで、余白も何も取らなければ読みにくく、疲れてしまいます。
また最初に見た時の印象も、こんなに文字があるのか・・・と読むのをためらってしまいますね。
活字が大好きな方でも、読みにくいと途中で疲れてしまい、最後まで読んでくれないかもしれません。
縦書きなら縦に目を動かし、横書きなら横へ目を動かします。
目線を動かす距離や、何度も上下・左右に視線を動かすと、目が疲れてしまいます。
余白を設けたり、一行の文字量を最適化することによって読みやすく、疲れにくい文章を作成することができます。
また行末や行頭にも注意が必要です。
句読点(。、)が行頭に来ると文法間違いに見えますし、読んでいて気分が良くありません。
また「ぁぃぅぇぉヵヶっゃゎ」などの小さな文字たち・・・これらも行頭に来るとなんだかおかしいですね。
単語の途中で折り返してしまう事もよくありますね。
折り返される位置によっては意味が間違って読み取ってしまうなんてこともあります。
文字の折り返される位置に関しても工夫して、文章を構成するようにしてみましょう。
ちなみに英文の場合、単語の途中で折り返されたりしないようになっています。
紙面デザインの場合、1文字の大きさは指定する文字サイズ(ptやQ)によって決まっています。
ということは、縦横何mmにしたら何文字入るかが逆算して出せますね。
一行には何文字まで入れられる。この言い回しだと区切りが気持ち悪い。など、考えるのに役立ちます。
ちなみに1ptは0.35mm、1Q(級)は0.25mmです。
文字の大きさを指定する時にはQの方が便利ですね。4Q=1mmと覚えておけば換算が簡単です。
紙面に定規を当てて確認するとわかりますが、文章はだいたい2Q(8mm)程度です。思ったよりも小さいですね。
Webの場合はどうしよう
紙面であれば印刷してしまえば文字サイズが変わることはありませんが、Webの場合は環境によって変わってしまいます。
特に句点「、。」これらはOSやインストールされている書体によって幅が変わることのある厄介な文字です。
美しく文章を整える事ができたとしても、他のパソコンで見ると表示が同じにならなかったり、ブラウザを変えてみるとなんだか改行位置がおかしかったり・・・
こういう困った事になってしまうという訳です。
そこで使うのが強制改行タグ「br要素」です。
文字の入るブロックの端よりも手前の位置で丁度いい場所で改行し、文章を整えてみましょう。
ただしレスポンシブWEBデザインの場合には注意が必要です。
レスポンシブWEBデザインは画面幅によって表示幅が変わります。
なので文章のブロック幅を「この数値」と決める事ができません。
という事は改行位置をどこにしたらいいか分からなくなってしまう・・・という訳です。
読みやすく改行したつもりが、ものすごく読みにくくなってしまう・・・という事もあるので、句点(。)で改行するようにしてみましょう。
CSSを編集できるのであれば、br要素にclass名を与えて、br要素を表示・非表示と切り替えてあげる事で細かく設定できますよ。
まとめ
・一行に収める文字数を読みやすい文章量に調整する
・あまりに長い一行となると、目線を動かす距離が長くなってしまい、読み疲れてしまう
・余白を使って、目を休める空間を設ける