ボタンの表記について
どのWebサイトにも必ずといっていいほど、リンクボタンがあります。
押してほしいからボタンを設置しますが、なかなか押してもらえないとか、ボタンを設置した目的が達成されないということはありませんか?
もしかしたらそのボタン、表記や色がよくないのかもしれません。
1.利用者の視点で言葉を選ぶ
リンクボタンに「問い合わせ」とか「詳細を表示」とか・・・こういった名称をよく使います。
作り手はこれで十分伝わりますが、見た人からすると、どうしたらいいのかわからないかもしれません。
利用者側からすると、「問い合わせ」よりも「相談する」とした方が、わかりやすくなります。
さらにつけ足して「今すぐ相談する」とか「相談はこちらをクリック」とするとどうでしょうか。
急いでいる人は、「今すぐ」と書かれていることで、目に止まりますし、「こちらをクリック」と表記されていれば、どの操作をしたらいいのかが一目でわかります。
言い回しが違うだけですが、作り手側の言い回しと、利用者の使い慣れた言い回しに差がありすぎると、「どのボタンを押したらいいかわからない」ということが起こります。その結果、利用者はアクションを起こしづらくなり、困惑してしまうんです。
これで本当に伝わるかな?
初めて見た人はどう思うかな?
と、利用者の視点からボタンに入れる言葉を選択しましょう。
2.Webサイト上で目立つ色合いにする
ボタンは「○○色がいい」とか時々耳にしますが、それに縛られる必要はありません。
たしかにそういった傾向はあるのかもしれませんが、もしかしたらあなたのWebサイトでは目立たない色かもしれません。
Webサイトを作る時にメインカラーを決めると思います。
決めた色に沿って、タイトルや文字などの色合いも決めていきますが、リンクボタンまで統一するのは危険です。
クリックして欲しいのに、他のバナーやグラフィックと同調してしまい、目立たなくなってしまうからです。
ボタンと認識されなければ、クリックされる確率は各段に落ちる事は想像できると思います。
また、Webサイト全体の雰囲気を意識しすぎるのも問題です。
雰囲気に合わせてバナーなど作成し、一貫性を持たせる事も確かに重要です。
ですが、一貫性を意識しすぎると、ボタンとその他の差がなくなってしまうので、全体で見れば雰囲気は抜群によくなり、いい印象を持ってもらえるかもしれませんが、そこからリンクボタンに目が止まり、クリックするか?と考えてみると難しいでしょう。
雰囲気をぶち壊すような色合いは流石にやりすぎですが、彩度はそのままに、色相だけを変えてみると色合いに差がありすぎず、かといって他と同調しすぎません。
丁度いい具合を探してみてください。
3.優先順位別にボタンのサイズを変える
ボタンがたくさんあるページの場合、どのボタンを押したらいいか迷うことはありませんか?
そんな時は
・一番押してもらいたいボタンを大きく、その他はサイズダウン
・ボタンの色をそれぞれ変える
など、優先順位を決めて、見た目でわかるように示してみてください。
4.密集させない
ボタンを一か所にまとめたくなりますが、そこは抑えてください。
密集していると、どのボタンを押したらいいか探すのに手間取ったり、わからなくなってしまいます。
どうしても密集させたい場合は、サイズや色を変えて、見た目に変化を持たせてみるとよくなります。
まとめ
・ボタンを設置したのに反応がない
・思ったよりもいい結果が得られない
こんな時は、ボタンの名称や色合い、設置している場所がよくないのかもしれません。
Webサイトによって、それぞれ何がベストかが異なります。変更して掲載し、テストを繰り返して、どんな言い回しがいいのか、色合いは何色が目立つのかなど、まず変更してやってみる事が重要になってきます。
Webサイト上ではリンクボタンを押してもらって初めて様々なページへと移動する事ができます。相手にアクションを起こしてもらうのを待つしかありません。
少しでも見つけてもらえるように、クリックしてもらえるようにするにはどうしたらいいのかをボタンを変更し、探りながらいい結果につなげてみてはいかがでしょうか。