5分もかけないでできる、人物の切り抜き
Webサイトへ人物を掲載する時でなくても、ポスターやチラシなどの紙面を作る時には人物を掲載したいと思う場面はかなり多くあるものです。
人物の切り抜きで特に時間がかかるのが「髪」ですね。
Webサイトへ小さく掲載する場合であれば、大雑把に切り抜いてもそれほど気にならなくなることもありますが、細かく見ていくと背景との境目が分かります。
紙面だとかなり顕著に表れてしまう部分です。
「髪」を切り抜くにはかなりの時間が必要となり、人物切り抜きの一番イヤな部分でもあります。
人物の切り抜きにかかる時間の大半は、髪の切り抜きにかかってしまいます・・・この時間がギュッと縮まったらウレシイですよね。
Photoshopを使って、簡単で綺麗に切り抜く方法を紹介します。
切り抜き手順
まずは写真を用意します。今回はこの写真を使います。
髪型が何だか切り抜きにくそうです・・・
ひとまずPhotoshopを立ち上げてみましょう。
画像が背景レイヤーとなっている場合
画像が背景レイヤーになっている場合は、レイヤーを右クリックして表示されるメニューから「背景からレイヤーへ」を選択します。
クイック選択ツールと自動選択ツールで切り抜きたい背景を選択する
かなり大まかに選択しました。
一部選択できていない部分がありますが、大体の形が選択できていれば次の行程で調整するので大丈夫です。
クイックマスクモードで編集
「範囲選択」から「クイックマスクモードで編集」を選択します。
すると・・・
人物の部分が半透明の赤で塗りつぶされました!
この塗りつぶされた「赤」は一時的な物なので心配しなくて大丈夫です。
このままブラシツールを使って、人物を選択していきましょう。
赤く塗る場合は「黒」
そうでない場合は「白」を使って選択していきます。
選択が終わったら、「範囲選択」から「クイックマスクモードで編集」を選択し、クイックマスクモードを終了します。
境界線を選択する
範囲選択ツールを選択していると表示される「境界線を選択」ボタンをクリックします。
そして髪のあたりをドラッグすると、自動で選択範囲が細かく調整されます。
調整ができたら「OK」をクリックして終了します。
そのまま「Delete」キーを押せば、背景だけが消え、人物の切り抜きが完了です。
切り抜きがうまくできましたね!!
試しに背景の色を変えてみます。
なかなかいい感じに切り抜けているのではないでしょうか。
もし選択範囲がイマイチ良くない場合は、境界線を選択ででるダイアログから値を調整してみてください。
まとめ
自動選択ルールなどを使っておおまかに切り抜き、続いてクイックマスクモードで範囲選択をより細かく調整します。
そして境界線を選択を使って、自動処理で細かく選択範囲を調整し、切り抜きができます。
パスを使って切り抜くと、髪などの細かい部分はとても難しく、時間がかかりますが、これならかなり短縮できますね!
今回は髪でしたが、枝や葉、動物にももちろん応用することができます。
Webだとピクセルとなり、そこまで目立たない切り抜きですが、それでもよく見ればわかってしまいます。
背景に敷くもの次第では、境目がおかしく見えることもありますね。
紙面の場合はさらにわかりやすく、髪型などの細かいパーツの荒が本当によくわかります。
Photoshopの機能を使って、綺麗に切り抜いてみましょう。