酒類販売時の認証
コンビニやスーパーでお酒を買う時に必要になる年齢確認。コンビニでは画面に出るボタンをタッチして、確認をしていますね。
これは未成年者の飲酒防止に関する表示基準に基づいて決められています。
通信販売を行う場合でも、もちろん適用されます。
その時には次の事項が表示されていなければなりません。
1.「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」又は「未成年者に対しては酒類を販売しない」旨
2.申込者の年齢記載欄を設けた上で、その近接する場所に「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」又は「未成年者に対しては酒類を販売しない」旨
3.「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」旨
4.上記1又は2について、10ポイントの活字(インターネット等による場合には酒類の価格表示に使用している文字)以上の大きさの統一のとれた日本文字で明りょうに表示していること
年齢確認の手段として、「20歳以上」というチェック項目では相手の顔が見えない通販では適していません。
身分証明書等で本人確認をすることまでは求められませんが、生年月日を入れてもらう様にして、20歳以上なのかを確認する必要があります。
この4つの中で一番間違えてしまいそうなのが「4.」です。
価格の文字以上の大きさで「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」事と「未成年者に対しては酒類を販売しない」という事を書かなければなりません。
ECサイトを作る時には「商品名・価格・写真」の3つを重視して大きく掲載したり、わかりやすいように色を変えたりします。
ですが酒類を販売する場合には「価格」表示以上の文字サイズで、定められている事項を明記しなければなりません。
価格の表示を大きくした際には、法令関連の事項も合わせて変更しましょう。
年齢認証の方法
商品表示時に年齢確認ページを挟む
カラーミーショップでは、レギュラープラン以上の契約であれば、カートの機能で対応しています。
購入制限の設定から、商品の表示時に年齢認証の画面を挟んで、確認する事ができます。
EC-CUBEの場合であれば、プラグインを探すと色々と出てきます。
導入にはお金がかかる場合がほとんどですが、こればかりは法令で定められているので、必要となるコストです。
Webサイト表示時に一度だけ年齢確認のポップアップを表示させる
この他にもjQueryを使ってモーダルウィンドウを設けるのも一つの方法ではあります。
モーダルウィンドウとは、ページ内にポップアップで表示されるウィンドウです。
身近なものだと、無料のスマホアプリを見ていると画面中央に出てくるアレです。
毎回認証させるのはストレスでしかないので、cookieをかませて何度も表示されないようにしましょう。
エントランスページを設ける方法は不十分
Webサイトのトップを認証用のエントランスページにするのもいい方法に思えるかもしれませんが、検索すると必ずしもトップページから閲覧されるケースは少ないです。
検索する文字が「商品名 + 通販」とかであれば、商品ページが直接開いてしまう危険性があります。
これを回避するためにも、エントランスページを設けるのではなく、全てのページで対策を講じておく必要があります。特にアダルト商品の場合は商品自体が認証無しに表示されてしまうのは望ましくないので、厳重に注意しましょう。
商品購入時に入力するフォームにも設置する
また、決済時にも年齢を入力したり、生年月日を入れる項目を追加して、対処しておきましょう。
その点もカラーミーであれば管理画面から簡単に設定する事ができるのでオススメです。
まとめ
法的に定められている項目ですので、より注意して確認する事が必要です。
法令に基づく表記については、「価格以上の大きさで明りょうに表示する」「年齢の確認ができる対策を講じる」などが必要になるので、扱う商品が年齢の認証の必要となる物の場合はより注意して扱わなくてはなりません。
顔の見えないインターネット通販ですので、確実に20歳以上と判断するのは難しいですが、対策をしっかり講じ、未成年者へ販売しない努力をしましょう。