類似ページについて
スマートフォン用にページを作った場合、PC様とスマートフォン用、二つのページが存在し、互いに掲載内容がほぼ同じになります。
同じWebサイトですので違うのはCSSや読み込ませる画像程度で、コンテンツまでそっくり異なるというケースはほぼないのではないでしょうか。
またショッピングサイトで商品の写真だけが異なり、同じ内容の説明が入る場合もありますね。
これらのケースは検索ロボットから見ると、独自性のない重複したコンテンツがたくさんあるように見えてしまいます。
特にショッピングサイトの場合、商品写真だけを変えて20商品登録してあった場合、どのページを開いても同じ事を繰り返し書かれているので、ミラーサイトと認識してしまったり、内容が薄いと認識されてしまいます。
本を想像してみてください。もしその本を読んでいて、ページをめくるたびに同じ文章が20ページ続いたらどうでしょうか・・・
あまり価値のある物として見えないかと思います。
それと同じ事が検索ロボットで起こってしまうんです。
困りましたね。ではどうするか・・・
canonical属性とalternate属性を使って互いのコンテンツの関係性を検索ロボットに伝えましょう
canonicalとは
canonicalは、「URLの正規化」を目的に使われる属性です。
正式なURLを検索エンジン側に伝える事で、重複したページが存在している時、優先させるページを伝え、それ以外のページは重複するページである事を伝える事ができます。
これによって似た(同じ)内容のページを一本化することができるので、検索エンジンからの評価が分散しなくなるという特長があります。
canonicalはhead要素の中で使います。
ページへの記述は「<link rel=”canonical” href=”一本化するページURL”>」このようにします。
alternateとは
alternateとは、英語で「代替物」という意味を持っています。
これを設定したページには代替ページが存在する事を検索ロボットに伝え、内容が同じページを指定する場合に使われます。
例えばURLは異なるけれど、スマートフォンページを別に用意している場合。
altanateを設定する事で、このPCページには他にスマートフォン用のコンテンツがある事を伝えられます。
これで「ページの内容が同じなのにURLが違うのでマイナス評価」となってしまう事を防ぐ事ができます。
alternateもhead要素の中で使います。
ページへの記述は「<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”重複コンテンツのページURL” />」とします。
多言語化ページの場合
多言語化した場合も表現は異なりますが、コンテンツは重複していますね。
これもきちんと代替するページがあるということを検索ロボットに伝える必要がありますね。
記述はこのようになります。
<link rel=”alternate” href=”日本向けページURL” hreflang=”ja”>
<link rel=”alternate” href=”アイルランド向けページURL” hreflang=”en-ie” />
<link rel=”alternate” href=”カナダ向けページURL” hreflang=”en-ca” />
<link rel=”alternate” href=”オーストラリア向けページURL” hreflang=”en-au” />
<link rel=”alternate” href=”英国など指定地域外の英語圏向けページURL” hreflang=”en” />
それぞれの国に向けたコンテンツURLを用意して、「hreflang=””」で国を指定します。
ここで注意してほしいのが、この「hreflangタグ」は多言語に対応しているページ全てに記述してください。
抜けなど間違いのないよう注意が必要です。また該当ページや、日本語のページも省略することなく記述が必要です。
なので英語ページにはhreflang=”en”が必要ないとか、日本語ページにはhref=”ja”が必要ない・・・ということにはなりません。
一言で英語といっても種類がある
日本にも地域で言い回しが違ったり、独特な言葉がありますよね。
あれと似たようなもので、一言で英語といっても地域で差があります。
例えばアメリカとイギリス。どちらも英語を主言語としていますが、文法やスペル、単語がことなります。
アメリカ英語を使う人にとってはイギリス英語は読みにくいでしょうし、イギリス英語を使う人にとってはアメリカ英語は読みにくはずです。
読みにくいだけならまだしも、間違って情報が伝わってしまう場合もあります・・・
これではもったいないですね。
それぞれに合わせて最適化してあげましょう。
まとめ
・スマートフォン用ページや多言語対応しているWebサイトは何も処理をしていないと、重複コンテンツとしてみなされる
・canonical属性を使って、重複コンテンツがある事を表記する
・alternate属性を使って、代替コンテンツがある事を表記する