サブドメインとサブディレクトリの違いとは
サブドメインとサブディレクトリ、WEBサイトを作っているとよく使い分けることがあります。全く別の情報を扱うようであればサブドメイン、追加する場合はサブディレクトリと、ケースによって使い分けていますが、SEOや制作の流れ、運用の面から見るとどうなのか気になりました。
サブドメインは分家
ドメインが「attend.jp」の場合、サブドメインは「●●●●.attend.jp」のように、前方へ付けます。これは家でいうと分家のような物で、本家(ドメインサイト)とは実の親戚関係ではあるものの、別々の住所に住んでいるような感じです。
テーマの異なるサイトを立ち上げるときに使われ、本サイトとは別のサイトとして切り分けて運用・管理できます。
サブディレクトリは別室
サブディレクトとは、「attend.jp/●●●●/」のように、ドメインの後ろにスラッシュ(/)を付けて書きます。これは本家(ドメインサイト)の一室のような扱いになります。
サブドメインとは異なり、本サイトの一部という扱いになるので、本サイト全体のコンテンツ量を増やす事ができます。
SEOの評価では、コンテンツ量も重要になってくるので、サブドメインにしてコンテンツを減らすよりも、サブディレクトリを作ってコンテンツを増やした方が良いでしょう。
ですがこれは似たような情報を扱う場合です。
例えば乗用車を扱っているサイトの一角に、農機具を扱うページがあったとしたら・・・
全体的に見ると、何を扱っているのかわからなくなってしまい、本来取り扱っている物の情報(テーマ)が薄まってしまいます。
WEBサイトで扱うテーマが増えれば、相対的に本来のテーマが薄まります。その結果、扱う情報の密度が減った為に検索順位が下がってしまう可能性も十分あり得ます。
掲載するコンテンツは単に増やせば良いのではなく、自身のWEBサイトが取り扱っている情報に関するコンテンツを増やす必要がある。という部分に注意が必要です。
SEOの観点からは「違いがない」
新しくサイトを運用する際に、サブドメインを使った場合と、サブディレクトリを使った場合では検索結果に違いがでるのか?と疑問に思いますよね。以前見つけた情報によると、Googleはどちらを使っても問題ないと述べていました。
サブドメインの方が有効かとおもっていましたが、そうでもないようですね。
しっかりと構造を別にして作り分けてあれば、別のサイトとして認識してくれるとの事・・・これには驚きです。
制作・運用の観点からは「全く異なる場合にはサブドメインを推奨」
サブディレクトリで内容の異なるサイトを作っていくと、はじめは何も問題がなく感じるのですが、徐々に使いにくさが身に沁みます。特にリニューアルなどのタイミングでサイトを整理していくと、よくわからないディレクトリがあって、どこからもリンクしていないので削除したら、実はサブディレクトリで作っていた別のサイトだった・・・とか、プログラムなどの設置時に思う様にいかない・・・とか制作を詰めていくとその問題を実感する事が時々起ります。
本サイトの延長線上にあるテーマを扱うページを作る場合は、サブディレクトリが最適です。
わざわざサブドメインにして、別のサイトとして扱う方がかえって大変ですし、管理も煩雑になってしまいます。
使い分けは掲載するコンテンツ毎に決める
SEOの観点から有利になるからどちらを使おうとか、SSL設定をする時にサブドメインにすると何かと面倒だとか、そういう制作者・運用者側ではなく、閲覧者目線での判断が重要です。サブドメインか、サブディレクトリかは、どちらの方が検索で上位を狙えるとか、作業管理が簡単になるといった自身にメリットがあるかで考えるのではなく、用途の違いから判断するようにしましょう。
違うテーマを扱う場合には、サブドメインにして独立させる。
同じか類似するテーマを扱い、本サイトに追加補足する情報の場合にはサブディレクトリにする。
といった運用が一番わかりやすいですので、使い分けに迷ったら「扱うテーマの種類」について考えると簡単ですね。
どういう構造にした方が、見た方に親切なのかを念頭に考えると、きっと良い結果になりますよ。
WEBサイトに掲載する情報は、検索結果にも大きな影響を与えるので、サブドメインにするのか、サブディレクトリにするのかは十分に考えてから選択してみてはいかがでしょうか。