Windows10は最後のOSじゃなかった!
Windows10の後継となるOSが発表され、2021年秋からWindows11をインストール済みのパソコンが出荷される予定です。以前にWindows10は最後のOSとなり、アップデートを繰り返していく…という話がありましたが、方向性を変えたのでしょう。
名前を変えずにアップデートを重ねるよりも、名前を変えた方が何か大きな変化がある!という事がわかりやすいですので、そうしたマーケティングを意識したのかもしれません。
より洗練されたデザインと操作性
Windows11の画面で判りやすい変更点は、画面下に表示されるタスクバーです。これまでは左下に表示されていましたが中央に寄せられました。この並びは設定で従来通りの左寄せに変更することもできます。
設定のアイコンも変更されカラフルになり、視認性が上がりました。
操作性についても以前から導入されていたタッチ操作やペン、音声による機能も強化され、より操作しやすくなりました。
※タッチ操作やペンは対応する機器である必要があります。
ウィンドウの分割が便利
開いているウィンドウを画面の左(または右)の半分にしたり、四隅に固めたりしたいと思う場面が時々あると思います。そういった時にWindows11で使える「スナップレイアウト」という機能が便利です。
※最大化、元に戻すボタンへマウスを乗せて待つと出てくる「スナップレイアウト」
それぞれのウィンドウを好みのサイズに一つずつ変形させるのではなく、簡単な操作で開いているウィンドウを左右、四隅、三分割などに分割表示させる事ができます。
さらにデスクトップ配置を複数記憶させる事もでき、すぐに好みの配置に変更する事もできます。
Androidアプリが利用できる
Windows11ではAmazonアプリストアからAndroidアプリをインストール・利用することができるようになります。持ち運びに便利なノートPCやタブレットを利用する方には便利になるのではないかと思います。
他にも便利な機能が
ニュースや様々な情報をAIが個人の好みに合わせて収集した物を表示してくれる機能や、ゲーム機能も大幅な強化があり、「Xbox Game Pass for PC」や「Xbox Game Pass Ultimate」といったサービスを利用すれば、パソコンでXbox向けのゲームを楽しむことができます。Windows11は10から無償でアップグレードできる
Windows10がリリースされた時にもあったように、Windows11はWindows10からアップグレードする事でも利用する事ができます。無償でアップグレードをする事ができ、いつまでの期間なら無償アップグレードができるのかについてはアナウンスが見つけられないのですが、Windows10へのアップグレードの時と同様に1年と少しくらいになるのかな?と予想しています。
パソコンのスペックが求められる
アップグレードできるといっても、どんなパソコンでも対応できるという訳ではないようです。やはり新しいOSとなると、機械に求められる性能が高くなりますし、とりわけセキュリティ面での要件が厳しいようです。
CPUや、パソコンを起動した時に悪意のあるプログラムを実行させない為のセキュアブート(Secure Boot)という仕組みに対応するシステムファームウェア、パソコンにセキュリティ機能を追加提供するためのTMP(セキュリティチップ)がバージョン2.0に対応したものが必要など、何やらいろいろな要件があります。
あれこれと調べながら記事を書いているのですが、調べるほど良く分からなくなってきます……
OSが変わると機械に求められる性能も都度変わってきます。
能力が不足していると、インストールできたとしても快適に動かないとか安心して利用できないとか、利用時のトラブルに繋がってしまいます。
Microsoftが提供しているチェックツールを活用して確認しよう
今利用しているパソコンはWindows11に対応しているのか、気になりますよね。Microsoftが「PC正常性チェック」ツールというものを提供してくれているので、事前にチェックする事も可能です。
※システムの要件見直しが発表されたこともあり、2021年8月18日の時点では停止しています。
古いOSを使い続ける事の不安
新しい機能に興味がないとか、使いこなせないから必要ないといった意見を耳にする事があります。また、利用しているソフトが動作するかわからないという不安もあると思います。
以前Windows10へ無償アップグレードできた時にも現在のOSで困っていないとか、動作が重たくなりそうとか、ソフト等で不具合がおきる可能性もあるから急いで導入しないという意見が多くありました。
OSがサポートされ、セキュリティ面で安心して利用できる期間であれば、無理に買い替える必要はないと思いますが、OSにはサポート期間が定められています。
サポートが切れたからといって、その日から起動ができないとか、利用していると不具合が頻発するという事もないので、利用自体はできます。
何が問題になるのかというと、セキュリティ面で脆くなるという事にあります。
アップデートしないと安心して利用できない
時が経つにつれて新たな脆弱性が見つかるなど、セキュリティ面で危険な部分が判明する事はよくあるものです。そうした時にアップデートを行う事で対策をするのですが、サポート期間が終了するとアップデートがされなくなるので、対策が取れなくなります。これが一番のデメリットになるのではないかと思います。
別途セキュリティソフトを導入していたとしても、大本となるシステムにセキュリティの大穴まではカバーしきれません。 というのもシステムまでも守ろうとした場合、システムの内部構造に精通している必要があるのですが、根幹となるシステムに関する情報については開発元以外ではどうにも手に負えない場合が非常に多いからです。
なので時々セキュリティ更新などのアップデートが配信されるという事ですね。
様々な物がデジタルで管理される現代、テレワークやリモートワークといった事が徐々に浸透してきているので、パソコンなどのデジタル機器の重要性が年々高まっています。
そうした現代において、安心して利用できる機械を使い、安心して利用できる環境を整えるという事は必須の要件なのではないかと思います。
オフライン利用であっても安心ではない
ウイルスへの感染はスパムメールや、不正アクセス、悪意のあるプログラムを仕組まれたWebサイトの閲覧など、インターネットを介して感染するものという認識が多いのではないでしょうか。実際にウイルスへ感染させる手段としては、インターネットを利用する方法を良く耳にしますが、インターネットにつながっていなくてもウイルスへ感染する事もあります。
USBメモリやCD-ROMなどからでもウイルスに感染する危険性があります。
ウイルスに感染したパソコンへUSBメモリなどを利用した際にウイルスがUSBメモリへコピーされ、他のパソコンに接続した時にパソコンへウイルスがコピーされる……という流れで感染する事もあるのです。
感染した結果、システムが壊されてしまったり、ファイルが破壊されてしまうなどの危険性があるので、インターネットに接続しないからといっても安心はできません。
Windows10のサポートが2025年10月14日に終了
リリースされたからすぐに変えなきゃ!!!という訳ではありません。Windows10のサポートは2025年10月14日に終了しますが、Windwos11の登場は2021年の秋なので4年程度の猶予期間があります。
ですがサポートの終了は必ずやってくる事ですので、安心してパソコンを利用する為にもいずれかのタイミングでの入替えは必要となります。
サポート期間が終了する前にWindows11を導入しよう
無償アップグレードを行ってくれますし、機器が対応しているのかチェックするツールの提供もあります。もしも機器が対応していなくてアップグレードできないとしても、Windwos11のリリース後にはインストールされたパソコンが販売されるので、販売開始後からでも吟味して購入してみてはいかがでしょうか。