ふりかえりとは

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こんにちは、ディレクターの小川です。今回は、Web制作の現場で直面する様々な課題に対処し、チーム全体を成長させるための重要なプロセスである「ふりかえり」について、実践方法とその価値を共有したいと思います。

「ふりかえり」が重要である理由

Web制作の世界は、常に進化し続ける技術とクライアントの多様な要求に迅速に応える必要があります。このダイナミックな環境では、チームとして柔軟に対応し、継続的に学び、改善することが求められます。その鍵となるのが「ふりかえり」です。
振り返りを行うことで、私たちはプロジェクトを通じて遭遇した課題を共有し、成功体験から学び、チーム全体として成長する機会を得ることができます。

現場から振り返りを促す方法

しかし、「ふりかえり」をただのルーチンとして行うのではなく、現場から能動的に、意味のあるものとして行うにはどうすればよいのでしょうか?

  1. 目的を明確にする: 振り返りを行う目的をチーム全員が理解していることが重要です。それは、単に「やるべきこと」ではなく、私たちがより良く働くため、そして成長するための手段であるということを強調します。
  2. 安全な環境を確保する: すべてのチームメンバーが自由に意見を共有できる安全な環境を作り出します。このためには、相互尊重と非難のない文化を育むことが不可欠です。
  3. 定期的に、しかし柔軟に実施する: 振り返りを定期的に行うことで、それをチームの習慣にします。しかし、プロジェクトの進行状況やチームの状態に応じて柔軟にスケジュールを調整することも重要です。
  4. 多様な手法を試す: KPTやスタート・ストップ・コンティニューなど、さまざまな手法を試し、チームにとって最も効果的な方法を見つけ出します。

「ふりかえり」の心構え

振り返りを成功させるためには、正しい心構えも必要です。

  • オープンマインド: 新しいアイデアやフィードバックに対してオープンであること。
    ポジティブに考えることが重要です。メリットを最大化しましょう。
  • 非難を避ける: 問題の原因を個人ではなく、プロセスやシステムに求めること。
    これはISOのマネジメントシステムにも共通する考え方です。個人の能力に責任を求めると組織の改善に繋がりません。
  • 実行に移す: 振り返りで得られた洞察を具体的なアクションプランに変換し、それを実行に移します。次回のふりかえりでは、その実行のふりかえりから始める「ふりかえりのふりかえり」から始めることで継続的改善に繋がります。

ではここでふりかえりの手法「KPT(Keep,Probrem,Try)(ケプト)」を実際におこなってみた場面を見てみましょう。

中村(ディレクター): こんどのプロジェクトの振り返りを始めようれ。まず、このプロジェクトで続けてえこと、つまり「Keep」について話し合いたいと思うろも、山田さん、何かあるろっか?

山田(営業担当): うん、クライアントとの定期的なコミュニケーション。らな。進捗報告に毎週行ったっけさ、クライアントの要望にすぐに対応できて、信頼関係を深めることができましたて。

高橋(デザイナー): それに加えて、初期段階で行ったブレスト(ブレインストーミングセッション)もいかったね。チームみんなでアイデアを出しあったっけ、ばかいいクリエイティブな提案ができたと思う。

中村: 確かに、その二点は良がったね。じゃあ、改善が必要だと感じた点、「Problem」についてはどうらろっか?

高橋: 私からは、デザインのフィードバックプロセスです。クライアントからのフィードバックをもっと早よ、具体的に受け取とらんるう方法を考えんばらなあと感じました。

山田: おらからは営業と制作チーム間のコミュニケーション。プロジェクトの初期段階で、クライアントの期待と実際にできることのギャップを明確にしておかんばらったて。

中村: そらねえ、確かに。重要な改善点らね。じゃあ最後に、「Try」、次のプロジェクトで試してみてえことは?

高橋: XDとかfigmaのプロトタイピングツールをもっと活用して、クライアントに提案するデザインの方向性を早期に確認してもらいてかったです。これで、フィードバックをもっと効率的に集められると思います。

山田: おらは、クライアントとの契約時に「期待管理シート」を使うことを提案するわ。プロジェクトの範囲、目標、限界を明確にし、双方の理解を深めるためらな。

中村: みなばかいい提案らね。今回の振り返りの意見は、今後のプロジェクトの改善点としてよっぽど価値があると思うて。次回のプロジェクトに向けて、これらの「Try」を実行計画に組み込んでいかんばらね!
本日は皆さん、ありがとうございました。

新潟のWeb制作会社での出来事

さて、よくある新潟の制作会社でのふりかえりのワンシーンでしたが、ふりかえりのセッションを開始する前に「ふりかえりのふりかえり」を行うことも効果的です。
「ふりかえりのふりかえり」とは、ふりかえり(振り返り)セッション自体の効果性を評価し、そのプロセスを改善するための手法です。このアプローチは、ふりかえりをより価値のあるものにするために、定期的にその手法やプロセス自体を振り返り、継続的に改善点を見つけ出すことを目的としています。
一度「ふりかえり」を行って終わりではなく、経過を追ってパフォーマンス測定し、さらに改善点を出す。行ってみればPDCAですが「ふりかえり」というと一気にハードルが下がる気がしませんか?プロジェクトの終わりになるべく時間が経たないうちに行ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

振り返りは、Web制作の現場で働く私たちにとって、チームとして成長し、より高い成果を出すための不可欠なプロセスです。この記事が、振り返りの価値を再認識し、現場で能動的に振り返りを行うきっかけとなれば幸いです。最後に、振り返りはチーム全員が一丸となって取り組むことで、その真価を発揮します。一緒に、振り返りを通じて成長し続けましょう。

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