Webに関わらず、どの業界もグローバル化が進んでいます。特にWeb業界は他の分野と比べ、インターネットというどこからでも見る事のできる環境にあるということもあり、他のどの分野よりもグローバル化が進んでいます。
日本語で書かれたページを海外の方が見に来る。なんてことも自然なことになってきていますし、観光に来た旅行者にとっては情報源の一つとなります。
でも私たち日本人が英文だらけのホームページを見た時、最初からそのホームページを探していた場合を除いて、ほとんどの方が戻るボタンをクリックして別のページを探しにいくかと思います。
もしもそのホームページにとても有益な情報が載っていたとしても、読めなければ意味がないんですよね。
どんな情報も、読めない、理解できないとなってしまっては意味がありません。
これと逆のことが日本語ページを見に来た海外の方にも言えます。
せっかく正しく詳細な情報の掲載されているWebページにたどり着いたのに、読めないから別のページへ移動してしまう・・・。
少し想像してみると、かなり起こっている現象なのではないかと思います。
海外の方に向けたサービスをしている方は、ぜひ「多言語化」を視野にホームページ制作をしてみませんか?
簡単に海外向けに情報を発信するとしても大きな壁があります。
それは言語の壁です。グローバル化を勧めようとすると、言語の問題が出てきますよね。
日本語で「○○」という言葉は英語で何というのだろう・・・という問題です。
それを解決するには「英語に精通した専門家に翻訳を依頼する」または「自分で調べて翻訳する」という翻訳作業が必要になってきます。
英語の文法を勉強したり、辞書やインターネットで単語を一つ一つ調べたり、翻訳サービスに文章を入力して翻訳するのは時間がかかりますよね。
更に英語専用のページを用意する必要もあるので、結構コストがかかります。
英語以外にも中国語や韓国語など、言語を増やせばコストは何倍にも膨れ上がります・・・
そんな時にはGoogleの提供している「ウェブサイト翻訳ツール」を使うと、簡単に多言語化対応ができます。
Googleアカウントを作成して、手順に従って進んでいくとホームページへ埋め込むソースコードが表示されます。
これをホームページに設置することで、多言語化対応ができるんです。
設置したイメージがこちらです。
言語を選択すると、ホームページ内の文字が選んだ言語に翻訳されるので簡単に多言語化対応ができます!!
ただし、jpgやpngなどの画像に含まれている文字は変わりませんのでご注意ください。
言語選択のボタンは「見えやすく」場所に設置し、「わかりやすい」デザインを心掛けましょう。
せっかく設置しても、言語選択ができるとわからなければ意味がありません。
これで多言語化対応が簡単にできて、ひと安心♪と思ってホームページを見てみると、表示がおかしくなる場合があります。
それは日本語と多言語での文字数の差に原因があります。
例えば日本語で「新潟県は米どころ」と全角8文字で表現できる言葉を英語に翻訳すると、「Niigata Prefecture is a rice field」半角34文字!!全角で17文字分にも増えてしまいます!!
いままで1行に収まっていた文章が、収まりきらずにはみ出してしまうのも納得です。
また日本語と異なり、単語の途中で折り返しがされないので、右端に大きな空白ができたりと、見た目にも影響がでてしまう場合もあります。
文章が長くなることによって、背景に敷いている画像の大きさが足りなくなったり、枠からはみ出してしまったりといった見た目上の不具合が多く起こる場合があります。
なので、長い文章が入力されることも想定して、きちんと可変するホームページを作りこんでおくと、こういったトラブルが回避できますので最初に考えておきましょう。
肝心の翻訳精度については、自動なのでこんな物だろうという印象があります。
和製英語や専門用語など、どうしても正しい意味に翻訳されないこともあります。
その場合にほ、専門家に依頼して翻訳文章を作成して、言語ごとにホームページを作る作業がどうしても必要になります。
やはりきちんと翻訳するにはまだまだ簡単にはいきそうにありませんね。
海外の方がカタコトの日本語でも何となく意味が伝わるのと同じで、何となく意味が理解できるレベルの翻訳はできているはずですので、残りは写真やイラストで補う事で意味の通じるコンテンツを作りこむことはできるので、コストをあまりかけられない場合や、簡単に多くの言語に対応する必要のある方にはいい方法です。
今後、翻訳制度もどんどん高くなることも予想されるので、翻訳精度については今後に期待しましょう。