某女優が舞台挨拶で「別に…」とダンマリしたり、「そんなの関係ねぇ」と水着1枚のお笑い芸人が話題に上がった2007年の1月、大型食品ブームのさきがけとなったメガマックの高カロリー同様に、高いセキュリティ性能を謳った新しいWindowsOSがVistaでした。
本当は普及したXPをベースとして2003年にリリースされる予定でしたが、セキュリティ強化を理由に一旦開発がリセットされ2007年までかかりました。
名称もWindows7になりかけましたが、Vistaに決まりました。2007年リリースだからWindows7にしようとしたのでしょうか・・・
WindowsVistaのリリース当初からいろいろな意見や扱いを受けています・・・
ハードウェア推奨環境システムメモリとなっていた512MBの環境では動作が苦しく、多くの人に重い重いと評価されました。
セキュアなUAC(ユーザーアカウント制御)を実装したのに、突然画面の画面反転が心臓に悪いなどとも言われました。
サイドバーで便利なガジェットを表示させたのに、画面の小さなノートPCユーザーからは邪魔だと非表示にさせられました。
タスクバーやウィンドウ表示をガラスのように透過させるWindowsAeroでおしゃれに彩るつもりでしたが、重いからと無効化されたり、そもそもスペック不足で有効化できなかったりなどもありました。
こうして並べてみるとなかなか革新的な事をやろうとしていたのに、機械的なスペックが追いついていなかった感がありますね。可愛そうなVista・・・
Vistaリリースの2年後、2009年にWindows7がリリース、その後世界OSシェアトップになりました。
ですがWindows7はVistaを基盤にしたOSなんですよ。知っていましたか?また、普及しなかったけどVistaだって64bit版も出していたんです。
そんなVistaも2017年4月11日に延長サポート終了、お別れのときがやってきました。
重い重いと言われても、デビュー当初に要求したハードウェアのスペックがアレだっただけで、今となってはそこまで重くない(はず)。
時期が悪かっただけで、VistaだってもしかしたらOSシェア世界トップになれたかもしれません。相当なシェアがあったからXPのサポート終了のときは騒がれましたが、XPだってデビュー当初の推奨環境システムメモリなんて128MBでしたし、Vistaだけを責められないと思います。けどXPほど騒がれていないとも思います。
デビュー当初はVistaインストールを売りにしたPCメーカーからも、今となっては使い続けるのが大変危険と買い替えを促される始末です。
Vistaのデビューした頃は「千の風になって」という曲が流行っていました。さようならVista。
お早目の入替えをおすすめします。
サポート期間の終了したOSは脆弱性や不具合などが修正されないため、使い続けることは危険が伴います。
当時流行った芸人みたいに「そんなの関係ねぇ!」と使い続ける事は本当におすすめできません。
またインターネットブラウザなどのソフトウェアも対応しなくなるため不便が多くなりますし、そのほかのソフトウェアもどんどん対応しない物が増えていくでしょう。
今はお仕事のパートナーとしてパソコンがとても活躍してくれる時代です。安心してお使いいただくために、そして快適・円滑に業務を行うためにもサポート期間内のOSのご利用をおすすめします。