ドメインが日本語で取得できるようになって数年が経ちます。
当初は「検索に強い」とか「覚えやすい」とか言われていましたが、今ではそれほど効果がない様です・・・
ですが「attend.jp」「アテンド.jp」と並べてみると、馴染みのあるひらがな・カタカナ・漢字で表記されているので、目に入ってきやすい印象があります。
社名でなくとも「買取査定.jp」などといったサービス名で取得すると、何に関するページなのかが分かりやすいですね。
正しく日本語ドメインが表記できる場合には、「目に入りやすさ」「内容の理解しやすいさ」といった操作する人目線ではそれなりの効果がありそうです。
また、ページの内容に合致したドメインを取得できれば「あのWebサイトのURLってなんだっけ?」といった時に思い出しやすいですね。
ただしほとんどの方が検索エンジンから目的のWebサイトを探したり、ブックマークからアクセスしますので、URLを覚えられてもアドレスバーに入れて直接アクセスするというケースは少ないものと思われます。
日本人が目で見た時に馴染みやすい日本語ドメインですが、メールにURLを書いたり、SNSなどでシェアした時には「xn--」で始まる文字列に変換されてしまいます。これはPunycode(ピュニコード)が深くかかわっているので、何とも改善できません。
そもそもインターネットは日本独自の規格ではないので仕方がないのかもしれませんね。
このようにメールなどでURLを拡散しようとしたとき、訳の分からない英数字になってしまうので、ほとんどの方からは「怪しいページリンクが来た」と思われてしまいかねません。
クリックしてみれば正しい内容が掲載されていたとしても、入り口に書いてあるのはURLだけになりますので判断に難しい部分ですね。
ページへ移動してしまってからでは遅い場合がほとんどですので、かなり警戒されそうです。
日本語ドメインが効果を発揮する場合は、商品の名前や、検索した時に虫眼鏡の右隣りに出るようなキーワードで取得した場合でしょう。
商品名で取得して特設サイトを開設したりすれば、検索する時に商品名を入力してもらえるので、上位に出てきそうです。
ただし商品名が全くの無名だと誰も検索してくれないので、他のプロモーションも必要になってきますが・・・
特に理由もなければ日本語ドメインよりも、普通に英数字でドメインを取得したほうが良さそうです。
日本語ドメインで取得してしまったページを、他言語化したとしたら日本国外の人からしてみれば、意味の分からないドメインに見えてしまいますね・・・
これでは見てくれそうにありません。
また日本語ドメインに対応していないサーバーもあるので、取得をする時には十分注意が必要です。
そもそも検索エンジン対策(SEO)はドメインだけで決まるものではありません。
確かにドメインを取得してからの年数や、Webサイトとの整合性も一つの要素ではありますが、ページの内容や質、運用などといった様々な要素が絡んで検索結果に反映されます。
「これをやれば上位表示がされる」という決定的な方法はありません。
見た人にとって有益な情報やサービスを提供して、多くの人から「良いページ」と思ってもらえるようにWebサイトを運用する事が不可欠です。
沢山の「いい」と言われているSEOを施しても、なかなか上位に表示されないのにはここに理由があります。
日本語ドメインは限定的に運用すれば、面白い効果がありそうです。
本体となるWebサイトは英数字で取得して、それに関わる特設サイトやブランド力の高い商品を、日本語ドメインを使ってWebサイトを立ち上げる・・・なんてのもいいですね。
最後に、日本語ドメインのメリット・デメリットをリストアップします。
取得の際、参考にしてみてください。
メリット
・検索一覧で目立つ
・覚えやすく、わかりやすい
・URLの入力しやすい
デメリット
・メールアドレスの利用には不向き
・日本語ドメインに未対応のサーバーもある
・海外サイトには不向き
クセのある日本語ドメインですが、きっと需要はあるのでしょう。
でなければ「.tokyo」や「.okinawa」などのドメインが追加されたりしないと思います。
メリット・デメリットを理解して自分が今、開設しようとしているWebサイトには適切なのかを考えてから取得するようにしてください。