やっている「つもり」では結果もそれなりにしかならない
いつのことだったか忘れてしまいましたが、以前に拭き掃除をしていた時の事です。
濡れ布巾で机を拭いていたのですが、人から「それは机を撫でているのか?」と言われたことがあります。
きちんと机の汚れを拭きとっていると思っていたのですが、見直してみるとシミが残っていた事を今でも覚えています。
形だけを見れば、濡れた布巾を持って机を拭いていたのですが、結果を見ればきちんと拭き掃除をできていませんでした。
これでは掃除をしたことにはなりませんね。掃除をした気になっているだけです。
形式上、それらしい動作をしているとそれだけで満足してしまう事はよくあります。
ですが後から確認した時に全然できていなければ、本当にやったの?と思われても仕方ありません。
もしそうであれば、また同じ事を繰り返さなければならないので二度手間ですね。さらに自分以外の人にさせてしまったら人の時間を奪うことにもなってしまいます。
これは「掃除をする」という行動によって得るべき結果を正しく理解していなかったから起きた事です。
掃除をする目的は見栄えをキレイにしたり、清潔にする事です。
汚れを拭き取ったり、チリやホコリを掃くといった動作は掃除の目的を達成するための手段・方法でしかありません。
掃除というと、布巾で拭く・箒で掃くといった「動作」に焦点が当たりますが、ただ拭く・掃くという行動をするだけでは結果は伴いません。
その行動をする意味・・・つまりきちんと「キレイにする」という目的を理解していなければ、それはただ掃除をしているフリにしかなりません。
自分ではそんな自覚はありませんでしたが、掃除をしている「つもり」で終わっていたのでしょう。
なので結果もそれなりにしかならず、完全に目的を果たす事ができていませんでした。
最終的にどうなると嬉しいのかを想像する
その行動を起こす結果を自分の中で描けていないと、多くの事が中途半端になってしまいます。また時間も多く必要になってくるでしょう。
やりながら考えていくというのも一つの方法ですが、着手前にある程度の結果を想像していないと、大工事が必要になるかもしれません。
例えば家を建てよう!と思った時にとりあえず着工したとして、作りながら3階建てにしたいとか、地下も欲しいとか、もっと広くしたい!でも当初に決めた期日までに完成させたい!・・・そんな事は実現が非常に難しいですね。こうした仕様は着工前に決めておかないと、後から困ってしまいます。
また、とりあえずやってみたけれど、想像してたのと何か違う・・・という事もあり得ます。
最初にどんな家にしたいのか?間取りはどのくらい欲しいのか?広さはどうするのか?外壁は?内装は?とある程度決め、プランを固めていく必要がありますね。
完成予想図を作ったり、模型を作るのもいい方法でしょう。
行動をする目的は何なのかを、きちんと分かっているのと分からないのでは効率がまるで変ってきます。結果も違うものになるでしょう。
形式だけやって、やっている感を醸し出すのも時には必要な場面もありますが、取り組む物事の本質を捉えて、何故その行動をするのか?最終的にどうしたいのかを想像して、本当に成果がでるようなアクションを実行していきたいものです。